導入事例

「テクヒーター」は風向きや温度を検知して自動的に出力を制御(コントロール)する柔軟性のある長尺のテープヒーターです。振動にも強いので、約20年前から公共施設(鉄道駅舎)、工場、プラント配管の保温・加温に使用されています。

工業・商業施設用途

配管(保温・加温・凍結防止)

工場内の配管の保温、凍結防止のために採用された事例です。建物内だけではなく、屋外でも使用できます。配管の破裂や劣化などを防ぎ、製造効率を上げるためにも有効です。

プラント(保温・昇温、凝固・固化防止、流動性確保、材料融解、凍結防止)

1 施工前
2 「テクヒーター」取付
3 断熱材取付
4 完工

工場内の配管や流動物のタンクを保温、加温するために採用された事例です。冬季や冷蔵、冷凍施設など温度の低下する場所では、流動物の粘度が上がり流動性が低下することがあります。製造現場の効率を上げるために有効です。

物流コンテナ(温度管理)

1 施工前
2 「テクヒーター」取付
3 断熱材取付
4 完工

精密機器の輸送用コンテナに採用されました。精密機器は水蒸気の結露によるダメージがあるため、輸送時、保管時の結露を防止することが望まれます。「テクヒーター」によりコンテナごと暖めて、精密機器の結露によるダメージを回避しています。

駅隣接施設屋根(落雪対策)

長浜駅隣接の施設の落雪防止に採用された、後設置の融雪装置です。施設での雪害の発生の有無を見極めてから短期間で設置工事を行うこともでき、歩行者や周辺設備、往来する車などに安全を提供します。

工事概要
屋根テフロン塗装
雪止め金物設置
ヒ-ター設置
融雪システム概要

①「テクヒーター」使用長 約 270m (軒先ヒーター3列+樋ヒーター 1列)
②自動運転制御 (降雪センサー+温度センサー)

※降雪センサーで軒先ヒーターを、温度センサーで樋内ヒーターを自動稼働させる設計です。

公共施設・住宅用途

大型公共施設屋根(落雪対策)

北海道新幹線3駅、北陸新幹線2駅、東北新幹線青森延伸2駅の屋根の雪庇防止のための融雪ヒーターとして採用されています。新幹線の安全運行と歩行者の安全確保のために効果を発揮しています。

各種ヒーター比較検証
TYPE IHヒーター カーボンヒーター ステンレスヒーター パネルヒーター
発熱体 IH カーボンフィルム ステンレスシート PTCサーミスタ
特徴 IH制御による 薄い
コストが安い
薄い 断線に強い
メリット 温度安定性は良い 軽量 自己出力制御型
電力費が安い
デメリット 制御機器寸法が大きい
エネルギー効率が悪い
温度の上がりが悪い
屋根下埋殺しのため管理が難しい
カーボン発火事例あり
屋外実績無し 受注生産
評価 × ×
採用
特記事項 今回の実験は、二次製品(機器)での実験を行った。埋め込みタイプに比べ破損や修繕の管理が 行いやすい事が特徴である。
融雪効果紹介動画

定点カメラで撮影した映像です。
「テクヒーター」を設置したトールゲート上屋の融雪効果をご覧ください。
(1:12)

鉄道車輌(着雪・凍結防止)

新型の秋田新幹線「こまち」の台車収納部に採用された着雪防止装置です。振動に強く、センサー自己温調機能(PTCサーミスタ)を有する「テクヒーター」が選ばれました。秋田新幹線は一部在来線を走行しますが、在来線周辺の建物や人に着雪し固くなった雪(氷)が弾き飛ばされる事を防ぎ、周囲の安全確保のために効果を発揮しています。

道路分野(融雪)

高速道路の車輌通行センサーの積雪による誤作動を回避するために採用された融雪装置です。高出力のパネル状ヒーターで、フラットな表面で広く使用できます。雪国の高速道路で、車輌の通行を確実にセンサーが察知することで、車輌通行をスムーズにしています。

折板屋根(雪庇・氷柱防止)

事務所や倉庫などで使用されることが多い折板屋根の氷柱防止に使用されました。折板屋根はその形状により氷柱が発生しやすく、氷柱の落下による危険や建物や屋根の変形などの被害をもたらしますが、その被害を防ぐために使用されています。

ビニールハウス(倒壊対策)

雪の重みでビニールハウスが倒壊することを防ぎます。

冬季コンクリート養生(保温・品質管理・安全管理)